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シローさん (74pc9e8b)2019/5/25 21:48 (No.14609)削除「...実を言うと、この王都ステラにも...なんて言うんだろうな......まあ、飽きちまったんだよ。ずーっとこの街で、同じような日々を過ごして。やる事と言えば、冒険者としてたまに依頼をこなすくらい。他の同年代の奴と比べて、凄く味気なくて、詰まらない人生を送ってるんだなって、独りになるたび思うんだ。......それでも、あいつ...ああ、幼馴染が心配で、此処を離れられないんだよな。はは───」
【名前】Eka・Irving(エーカ・アーヴィング)
【性別】男性
【年齢】20歳
【種族】ヒューマン
【職業】冒険者
【出身地】外部居住地区
【容姿】イメ画完成後に記載。
【説明】外部居住地区の小さな一軒家で暮らす青年。少し相手を小馬鹿にするような台詞も目立つものの、優しく穏やかな性格の持ち主ではある。のだが、時折、本人の自覚無しに言葉使いが荒くなる事がある。特に自分や友人に謂れ無い敵意を向けられたりした時はその傾向が強い。
本気で怒ることは滅多に無いが、そうなった時は我を忘れる程に怒る。
主に冒険者として、採取や獣の狩猟で生計を立てているらしく、家に帰ってくると大抵は土や泥で薄汚れている。
両親は旅人であり、世界各地を回りながら神話時代の出来事や遺物について調べている考古学者。特に父は熱心で、本当に必死に研究していたらしい。
そんな両親だが、彼が7、8歳の頃に彼を残して再び旅立ってしまい、それ以来何処に行ったのかさえ分からず、彼は幼い身でありながら一人暮らしで生きていくことになった。
外部居住地区に建てられた、2階建ての小さな一軒家である彼の家はどうやら彼に所有権が讓渡されたらしく、一人では多少広い位の家を手に入れたが、生活費は自分で稼がねばならず、王都に出ては、魔器職人や鍛冶師などの武器職人、はたまた料理人などの元で多くの事を学び、働けるレベルにまで成長した。学校には通っておらず、知識も少ない彼が意外と博識で、多くの事に造詣が深い理由はそういった専門分野の人間達、そして両親から多くの事を教わった結果である。
特に彼が没頭したのは冒険者としての仕事で、薬草などの植物採取や、獣の狩猟を中心に、様々な事を他の冒険者達から学んでいる。
その為、若くして狩猟の技術や自然知識はトップクラスであり、薬草と毒草の見分け方、食べられる植物や動物の部位の知識、毒の調合、効率的な狩りの方法などを知り尽くしている。少なくとも大自然の中に突然放り込まれても困らない程度には。
そんな少年時代を過ごした為に、ごく普通の子供の様な生活は送ることが出来ず、それが成人した今でも若干のコンプレックスになっている。
幼馴染、フィーネ=スピカ=ベネトナシュとの出会いもそんな少年時代。王都ではなく、外部居住地区での事だった。
ベテランの冒険者に連れられて、初めて狩猟に出掛けた日。太陽が沈んで間もなく、藍色が空を彩る時間帯に、彼は漸く外部居住地区へと帰ってきた。傷だらけの体で、僅かにふらつきながら帰路に着く彼の目に映ったのは、一人塀に体を預け、輝き始めた星々を眺める少女の姿だった。その少女もまた、体には傷が目立っていた。頬には殴られた様な痕。彼はそのまま少女へと話し掛ける事にした。
そんな初めての出会いを切っ掛けに、彼と少女は"幼馴染"となった。
そして5年間、家出した幼馴染を受け入れて、共に生活している。
前述した様に、彼は王都や外部居住地区、そしてその周りの森から外に出た事が無く、毎日同じように森に潜っては狩猟に採取、と同じ様な生活ばかり送っており、同年代の人々と比べて詰まらない人生を送って来た、と思っている。
かと言って明確な目的ややりたい事が無い彼の唯一の夢。それは、このルミナシアを旅する事だ。
旅立った父が、必死で調べていた神話時代の謎。それを自分も追い掛けたい、という理由もあるが、何より大きいのは、自分の生まれた意味、これから生きて行く理由、そんな曖昧なものを見つける為。
今は何も無い彼だが、この広い世界のどこかには、必ず何かがあると信じて。
共に暮らす幼馴染が心配で、旅に出る決心はまだ付かないが、いつか、切っ掛けが出来たら。そんな気持ちで生活を続けている。
武器や魔具に対する知識は豊富で、簡単な修理、改造なども出来るのだが、星術は使用した事が無く、星素などに関する知識は殆ど持ち合わせていない。これは学校に通っていなかったり、狩猟を教えてくれた冒険者が星術を使わなかったのが影響している。
その他、手先が器用で大抵の事ならそつなくこなし、中でも料理の腕前は一級品。豪勢な料理は作った事が無いものの、一般的な料理に関してはプロの料理人をも唸らせる程。
戦闘能力に関しては、特にドラゴン族と戦ったり、
対人戦闘を経験したり、といった事は無い為にずば抜けてはいない。が、かなりの怪力と打たれ強さ、そして重症でも数日で動けるようになる、という回復力は目を見張るものがある。
特に山や自然の中での戦いではまず、負ける事は少ないだろう。
基本的には人に武器を向けることなどは無いが、本当に最低な悪人、その犯行現場に居合わせたり、特に友人を傷付けられたりした場合には武器を向ける所ではなく、我を忘れて大暴れする事も。
家の倉庫には、父の遺していった、謎の鉄の筒が1つ置かれている。
【武器】クロスボウ/予備のナイフ
獣狩りに用いられるクロスボウをベースに、彼自身によって改造されており、その張力と威力は非常に高い。反面、完全に弦を張るのに10秒以上要し、連射性は低い。
矢は腰のベルトに取り付けられたポーチに仕舞ってあり、貫通力のある通常の矢以外に、彼が調合した毒が塗られた毒矢や、重く貫通力を犠牲に破壊力を高めた重矢を所持している。
毒矢に塗られている毒は熊などの大型の獣ですら数十秒で動けなくなり、死に至る程に強力なもので、血清も無いため、もし誤って人間に命中した場合、助かる手立ては即座に命中部位の周りの肉を抉り取る方法以外にない。
ナイフに関しては特に説明する事も無い。片刃で全長は50cm程あり、大きめ。
【能力】不明。
星術を使用した事がない為。
【好きな〇〇】"睡眠と食事"、"自然"、"料理"、"どこかに出掛けること"、機械や魔器を見たり弄ったりすること"、"ニュースや地図、噂など、自分の知らない事を知る事が出来るもの"、"努力している人"。
【嫌いな〇〇】"明らかな悪人"、"友人に対して悪意を向ける人"、"酒類"(酒自体は好きなのだが酔いやすく、とても情緒不安定になってしまう為。)、"何も努力していない人"。
【長所】優しさ、真っ直ぐな性格、努力家、器用さ、高い適応能力、高い自然治癒力。
【短所】若干感情的になりやすい性格、内に秘めた周りへの劣等感、諦めの悪さ、自己犠牲心の強さ、本気で怒った時に周りが見えなくなる点、お節介故に稀に踏み込み過ぎる点。
【血液型】A型
【誕生日】6月10日
【3L対応】NLのみ。
「...へえ。そうか、いい名前だな。俺はエーカ。エーカ・アーヴィングだ。よろしくな。...黒髪黒目、そんなに珍しいか?父さんは、"アーヴィング家の男の証"だとか言ってたけど。」
「ああ、俺は正真正銘、王都生まれの王都育ちだ。───なんてな、カッコつけてみたけど、本当は外部居住地区...郊外の生まれ育ち。行っても郊外と王都の周りだけで、あんまり遠くまで行ったことなくてさ。...ちょっとばかし離れられない理由があるんだよ、ここを。」
「俺の父さんと母さんは、俺が7か8歳くらいの時に何処かに行っちまってさ。二人...いや、熱心なのは父さんだけだったけど、まあ、旅人だったらしくて、色々調べたいことがあって世界を回ってるって言ってたな。この家は俺にくれたらしいから助かったけど、食費とかは自分で稼がなくちゃいけなくてさ、獣退治とかで何とか金を稼いでるんだ。こう見えて冒険者の端くれではあるけど...お陰様で学校には行けてないから、頭の方はお粗末になっちまったよ。」
「......しっ、...静かに。......見えるか?あそこだ。......本当は毒矢で仕留めると、一部肉が売れなくなったりして好きじゃないんだけどな。熊はこのクロスボウでも一撃で仕留めるのは難しいんだ、だから今回はアンタも居るし、こいつで仕留める。この毒矢なら10から20歩で動けなくなるから...弱った所を直接殺しに行く。」
「...俺さ、夢があるんだよ。なんつーか...何かになりたいだとか、誰も出来てないことをやりたいだとか、そんな大それたもんじゃ無いけど。───旅をしたいんだ、このルミナシアを。親父があれだけ必死に調べてた、神話時代の謎を...いや、違うな。...ただ、何でもいいから、俺の生まれた意味、生きる理由......そんな何かを見つけたい、...そう、夢を見つけるのが俺の夢なんだ。......今はまだ何も無いけどさ、この広い世界の何処かには、あるかもしれないだろ?」
「......、あんた。自分が何やってるのか分かってんのか?...俺の仲間に少しでも手を出してみろ。......ああ、人は殺した事は無い、が───あんたがやるなら、俺は躊躇しない。やられる前にやるぞ......っ!!」