用語星術国ステラ
解説星術によって大陸を統一した唯一の国家。
人々は争うことを知らず、意見が異なったとしても同じ分だけ認め合い、
お互いを尊重することで平和な時代を築き上げてきた。
この度の侵略に対して初めて恐怖といった感情を抱いたステラ人は、
その恐怖を拭うために戦い続ける。
国旗は①
用語星天の衛士
解説読みは「せいてん/えじ」。
侵略を受けステラ国王リオが構成した王家直属の特殊部隊。
攻撃用星術を自在に扱える人材を募り、それにより侵略の組織、
根源に対する攻撃手段と成す。
命を賭して戦う集団のため、国内での生活はそれなりに優遇されている。
(居所(シェル)が王城内に存在するなど)
部隊紋章は③
用語居所
解説シェルと読む。「住宅」の「ルミナシア流」の呼び方。
人間が寝起きする場所を総じてこう呼び、農民の貧しい住宅から、
衛士のために王城に用意された部屋まで、全てをシェルで統一して呼ぶのが普通。
用語ギルド
解説王都ステラに存在する、冒険者のための組織。
様々な経路で依頼を集めており、それを冒険者に提供して報酬を渡す事で、冒険者を「職業」と成り立たせている。
つまり、冒険者はギルド無しでは生活を送る事が難しいということである。
用語占星術
解説恒星・月・惑星・小惑星などの天体の位置や動きなどと人間・社会のあり方を経験的に結びつけて行う占い。
占いではあるが、ドラゴン族の侵攻を事前に把握したり、今後の気候の変化や季節の移ろいなどをも捉えることができる。
ルミナシアの民が平穏に暮らすには、無くてはならない技法である。
用語ルミナスエーテル
解説月よりもたらされる魔力源。星素(せいそ)とも。
大気中をふわふわと漂っており、星素濃度の高い場所では淡い青色のきらめきを目にすることがある。
これこそがルミナスエーテルであり、人々はこれを天球儀やタロット、ロッドやワンドなどの魔器に一点集中させてから
放出する事で星術を発現できる。
用語星術
解説月よりもたらされる「星素」通称「ルミナスエーテル」を用いて、万物を創造する術。
生活に必要な消えない灯火、解けない氷、効果的な肥料など、人の生活を豊かにしてきた。
しかし近年、国の防衛という観点から星術を攻撃用に転換する技術が開発される。
炎、氷、地、輝、冥それぞれの「星天」のどれかを開門することで、対応した属性の
星術による攻撃が可能となる。詳しくは「5大星天」で。
用語5大星天
解説炎天
守護神:機神フリームスルス
解説:特殊な粉を込めた筒で弾を撃ち出すという物語上の武器「銃火器」を扱うとされ、神話では軍服に王冠を戴き、マントを靡かせる男神として描かれる。この星天を開門する事で、機神の銃火器のような爆発や炎を用いた星術を発現可能となる。土天の星術に特効で、氷天の星術には弱い。
氷天
守護神:海神アルタ・ネイタ
解説:海を渡る人々を導き、航海を無事に終えられるように祝福を与えるとされ、神話では海賊風のコートにトライコーンを被り、サーベルを持つ男神として語られる。この星天に通じることで、海を荒らすものに対する彼の怒りのような、荒れ狂う水流や氷による星術が発現可能。炎天に強く、土天に弱い。
土天
守護神:魔神ミュルグヴィズ
解説:農耕と森林を司る神とされ、神話では花飾りのついた麦わら帽に白いフリルのワンピースをまとった長髪の少女の姿で描かれている。この星天は、通じることで人々を治療する癒しの星術と、風や岩など自然の力を用いた攻撃的な星術を使うことができる。炎天に弱く、氷天に強い。
冥天
守護神:夜神ソフェリエル
解説:黒の癖毛に赤い瞳、鋭い牙と蝙蝠の翼を持つ吸血鬼の美男の姿で描かれる、夜を司る男神。開門することで、宵の暗さのごとき闇の星術を行使できるという。輝天とは対をなす存在で、輝天に強い効力を持つ一方、輝天の星術には弱い。
輝天
守護神:日神ニギミタマ
解説:狐の耳のようなものと、独特な民族衣装を身にまとった獣人族の姿で描かれる女神。この世の昼を司るとされ、星天開門することにより、魔を打ち払うような輝かしい光の星術を行使できる。冥天とは対をなす存在で、冥天に強い一方冥王の星術に弱い。
属性相関図は②。
用語大占星術師リオ=レイ=ヴェルン=カノープス
解説星術国ステラの国王。女性。
占星術と星術の発明によって一気に大陸内をまとめ上げ、現在の星術国ステラの原型を築いた。
現在も彼女の肉体は19歳のまま老いることなく、国政を続けている。
国民の前では慈悲深い女王の姿を見せる一方、星詠の間では本来の面倒臭がりの
姿でいることが多い。しかし「面倒」とはいうが生真面目で職務に忠実なため、
結局は笑みを振りまき続けるのである。
用語アセンダント城
解説ステラに存在する国王のための城及び、それを防衛するために築かれた城塞都市の名称。
外部からの侵攻を受けた際、絶対に守り抜かなければならない最終防衛線である。
最も守備が強固であるため、国家において重要な役割を持つ「衛士」たちや、
貴族などのシェルが存在する。
白い外壁に夜空を思わせる藍色の屋根、そこに星の意匠となる金の装飾が施される。
装飾は夜になると月光を反射し煌めくため、観光名所でもある。
用語星詠の間
解説読み方は「ほしよみ/ま」。
アセンダント城上層に存在する国王のための一室。
床から天井に至るまで、全てを用いて巨大な天体図と成している。
主にリオ・レイ・ヴェルン・カノープスが占星術を行う際に用いる部屋で、
寝起きするシェルとは隣り合わせ。
用語血濡れ月夜
解説ここ最近確認されるようになった月の異常現象。
異常なまでのルミナスエーテルを纏い、まるで返り血を浴びたかのように月が真紅に
染まった上、極端に地上に接近しスーパームーンとなることを一括りにこう呼ぶ。
この現象下にある地域を「異常濃度地帯」と呼び、飽和したルミナスエーテルが
可視化となり宙を赤い星のようにふわふわと舞う。
この地域に長く存在すると体内のエーテルバランスが乱され、やがて異形に成り果てる。
それを防ぐため、異常濃度地帯で活動する衛士は国王の「命星の契り」による加護を受け、
一定のルミナスエーテルを遮断可能となるが、その加護すらも数時間で打ち破られる。
用語月の忌子
解説血塗れ月夜などで体内のルミナスエーテルバランスを乱された結果、異形と成り果てた存在。
知性はなく、人々を無作為に襲うが、感染などの現象は今のところ確認されていない。
血塗れ月夜は国王の占星術である程度予期でき、その際は夜間外出禁止令などで忌子となる
のを防げるが、稀に予測が外れるケースも存在し、その次の夜には街の内外を問わず、
一定数の星の忌子が徘徊するようになる。
彼らを介錯し、魂を星天に還すのもまた、星天の衛士の務めである。
用語妖星の衛士
解説星天の衛士など、ルミナスエーテルに高い適性を持つ存在が忌子となった存在。
人間だった頃の趣味嗜好や習性などに則って行動する個体がほとんどで、
あるものに固着したり、特定の人物を執拗に狙ったりと、性質は様々。
異常なルミナスエーテルを中途半端に制御したせいか、完全に異形と成り果てることがなく、
元の身体に羽根や角などが生えたというだけの個体が9割。加えて知性を持っていることを
匂わせる個体も存在し、人間と会話をしたというケースも。対処は非常に困難とされる。
後述の半妖となった存在とまとめて「ディアボロ」という種族名で呼ばれる。
用語半妖
解説珍しいケースではあるが、妖星の衛士が人間に戻ることがある。
きっかけは不明ではあるが、風の噂では
「人間だった頃に大事にしていた人やものを見つけ関わる」ことで記憶が呼び覚まされ、
永遠の悪夢から覚めるのだという。
血濡れ月夜の増加に伴い、今後は数も増加するとされ、国王により
「ルミナシアに生きる新たな種族」として認められた。
理性を取り戻してもなお姿は戻ることがなく、羽根や角は生涯消えることがない。
そのため、王都ではやや倦厭されるだろう。
用語星紋信仰
解説星に関するものは縁起がいいとされるステラの風習。
星月を模したシャンデリア、ヒトデなど、人工物や生物を問わない。
善良なる王都の民の枕元には、星型のランプが置かれているなど、広く根付いている。
「星月がいつも私達を見守っていてくれますように」
用語明星虫
解説ルミナシアの綺麗な川に生息する、尾が発光する羽虫。
星のように瞬くため、このように名付けられた。
漁師たちは水質を見分けるための指標としているらしい。
用語金平糖
解説王都名物。
砂糖を星型に固めたシンプルな菓子ではあるが、前述の星紋信仰と合わさって
老若男女に愛されている。
安価ではあるが、贈りものとしても喜ばれるので心配は無用。
用語新月の伝承
解説ルミナシアでは夜になるとほとんど毎日月が輝いているが、
一定の周期で月が見えなくなる「新月」という現象が起こるという。
これが発生すると、国王をはじめとしたルミナスエーテルを宿す存在は、みな
一斉に眠りに落ちるように意識を失うのだという。
とはいえ、観測者が誰も存在しないため、真偽のほどは不明である。
用語世界終焉派
解説人の魂、すなわち古代のエーテルと現代のルミナスエーテルは死後、月へと還る。
つまり「血濡れ月夜」とその祟りは、古代に凶星によって月へと還った戦争を忌む存在が、同じ過ちを繰り返そうとする愚かな人類を淘汰しようとしている、という考えを持つ教団。
ディアボロも含む多様な種族で構成される。
止むを得ず争いの道を進む星術国ステラとも、侵略を企むノアとも協力せず、
ただ血に染まった月に押し潰されるであろう世界と共にあろうとする。
その根源は「皆が月へと還れば真の平穏が訪れる」という教え。